「わたしたちはここにいる 性的マイノリティの声:奈良県版」完成
きっかけは、
「あんな人たちはテレビの中だけの話で、奈良にはおらんやろ」
と言われたことだった。
海外の同性婚のニュース、
レインボーがはためくパレードの写真、
国内でも、同性パートナーに証明書を発行する自治体が出て来た。
新聞や雑誌でもLGBTの文字を頻繁に見るようになり、
テレビで「オネエ」を見ない日はない。
何だか、一挙に理解が進んだような気もしていたが、
どーもそうでもない。
まあ、たとえ同性結婚ができるようになったとしても、
奈良で、その制度を使える人がたくさんいるとは思えないし、
そもそも同性が好きだからって、パートナーがいるとも、
必要とも限らない。
大切なのは、どのような性を生きていようとも、
暮らしや、大切な人との関係性が確保されるか、ということ。
誰かが生きづらい環境や、不平等が解決に向けて変わっていくこと。
その人が何者であれ、
たとえ、理解できない相手であっても、
その人のありのままが尊重され、その人の尊厳が守られること。
今回冊子に協力してくださった、
奈良で生まれ、育ち、あるいは生活の場、職場、学びの場としてこの奈良を選んだ、
それぞれの性と生、人生を生きている14人の「わたし」。
その存在は、氷山の一角ではあるけれど。
だからこそ、まずは、もう一度、
「わたし」たちは「ここにいる!」と宣言することから始めたい。
(ちなみに、「わたしたち」ではなくて 「わたし」たち ね)
そして、
華やかなイベントができなくても、
顔や本名を明かせなくても、ささやかでも、
懸命に生きている人たちや、
コツコツと地道に活動している当事者がいるということを、
改めて伝えていきたい、と思う。
その試みのひとつとしての
「わたしたちはここにいる 性的マイノリティの声:奈良県版」
性的マイノリティの課題は、
一生を通じた「いのちと生活」の問題であり、
人としてどのように生きていくかという尊重されるべき人権課題。
誰かが生きづらいまちが変わっていくことは、
きっと、他の人たちにとっても、暮らしやすい環境につながると思う。
「わたし」たちの声が、
ささやかでも、そのきっかけとなれば幸いです。
◎1冊100円+送料
◎「性と生を考える会」ホームページからご注文ください。

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